素材特性

9.C/Cコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材料)の特徴

弊社では、カーボンソリッドの特性を更に飛躍的に高めた素材として、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)を取り扱っております。
C/Cコンポジット( c/c composite)は、「黒鉛グラファイト」へ、「カーボンファイバー」を混ぜ込んで作られており、飛行機やF1の、ディスクブレーキなどとして使用されております。耐熱性や強度に優れている事から、炉内部品にもよく使用されております。

C/Cコンポジットとは?

C/Cコンポジットとは、 黒鉛グラファイトを炭素繊維で補強した材料となります。高温度耐性と強度に優れており、
C/Cコンポジットが作られた事により、従来の材料では出来なかった事が出来るようになりました。

C/Cコンポジットの特性

C/Cコンポジットは、通常の黒鉛よりも、特に強度(比強度・比弾性・疲労強度・耐衝撃性)を高めたものです。非常に軽く(鉄の1/5程度)強い素材です。
また、熱膨張率が極めて小さく3000℃近くの高温にも耐え、熱衝撃にも優れた素材です。
C/Cコンポジットは、靭性が高い為に割れにくく、強度も増しております。
更には、熱伝導率が低く(耐熱鋼の1/3)金属に比べ高温での強度低下が低い事も特徴です。

C/Cコンポジットの主な使用用途

  • 核融合実験装置の炉壁材
  • 半導体引き上げ用部品
  • 高温炉内部品
  • 熱処理用トレー
  • 耐熱構造材
  • 耐熱スプリング
  • ガラス製造用治具
  • スペースシャトル耐熱板・ロケットノズル
  • 飛行機、自動車の高性能ディスクブレーキ
などとして、利用されておリます。

C/Cコンポジット製造方法

  1. 炭素繊維をフィラー(基材)として、樹脂あるいはコールタールピッチを含浸させて焼成して炭素化(または黒鉛化)する含浸法
  2. 炭素繊維を基材に炭化水素を熱分解して得られる、CVD法(炭素を蒸着させる方法)
によって製造されています。C/Cコンポジットもグラファイト同様に、素材メーカーにより素材特性が多少違います。使用用途や使用環境を教えていただければ、お客様のご要望にあうC/Cコンポジット素材の選定をさせていただきます。

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